国際バカロレア教育


国際バカロレア教育への取り組み

大阪教育大学附属池田中学校は、2015年に国際バカロレア(International Baccalaureate:IB)中等教育プログラム(MYP)を行うIBワールドスクールの「候補校」となりました。日本の学校教育が、文部科学省が定めた学習指導要領に準拠して行われているのに対し、IBは非営利教育財団である国際バカロレア機構(IBO)によって運営されている教育プログラムであり、「教育の国際的スタンダート」として世界各国で注目されているものです。その目的は、「多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成」とされています。このようなIBの目的は、長い間、国際理解教育に力を入れてきた本校の教育理念と一致するものです。

候補校になってから、本校はIBの「10の学習者像」を教育目標として重点化して、IBの観点から、教育内容と教育方法の改善を続けてきました。その典型が、2018年度に71期生から新しく導入された「コミュニティプロジェクト」(地域を基盤とする奉仕活動)です。その成果は、71期生全員によって文化祭で発表されて、『学びのあしあと』として1冊の冊子にまとめられました。このような取り組みの成果を踏まえて、本校はIBワールドスクールの「認定校」になるための条件を整え、2019年の2月に、IBOから「認定校」としての条件を満たしているかを確認するための訪問を受けました。ですから、IBワールドスクール認定のためのチャレンジは、71期生から始まったのです。

2019年の4月上旬に、確認訪問の結果レポートが送られてきました。その内容は、生徒の皆さんの取りくみや活動は、認定の条件を十分に満たしていましたが、それ以外で不十分な点があることが指摘されていました。例えば、IB教育を推進していくための大阪教育大学と附属池田中学校との連携のあり方、学校の組織体制づくり、IBの教育方針の理解、教職員全員がIBについて議論し、振り返りができる時間の確保、などは不十分であると評価されました。

現在、本校は、指摘された点を見直して改善に努めている最中です。その成果を10月までにIBOに報告し、2019年中に再び確認訪問を受ける予定です。そのために具体的な行動計画を立て、教職員一丸となって取り組んでいます。また、2019年3月に本校から他校に異動された先生方からは、IB教育の内容と方法は、学習指導要領に準拠した公立中学校での「主体的・対話的で深い学び」にも十分に応用できるものであるという便りをいただいております。つきましては、在校生の方はもちろん、卒業生、保護者、関係者の皆様方には、今後とも本校のIB教育活動にご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。