校長より4/9更新

自宅待機中のみなさんへ

 

 

 

危機的状況の中で、「振り返りができる人」に

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、とうとう「緊急事態宣言」が出され、私たちの日常生活はどんどん制約される状況になっています。4月になって新しい年度になりましたが、予定していた入学式と始業式の開催も、5月まで延期になってしまいました。入学を楽しみにしていた新入生のみなさんや、友だちと会うことを楽しみにしていた新2年生と新3年生のみなさんの中には、がっかりした気持ちで日々過ごしている人も多いかと思います。

 今、私たちは、ウイルスの蔓延に脅かされる危機的状況にあるわけですが、このような状況だからこそ、制約の多い生活の中に、積極的意義を見いだしていくことが必要ではないでしょうか。そのために、今のみなさんの生活について、次の点で「振り返りができる人」になってほしいと考えます。

1、自分自身の健康管理はできていますか。毎日の食事や学習、家の手伝い、余暇、睡眠等の時間を定め、規則正しい生活を送ることが健康維持につながります。

2、安全で安心できる環境づくりはできていますか。ウイルスから身を守るだけでなく、(自分が感染したと仮定して)他人にうつさないための防止策を考えて行動できていますか。

3、自分の今の学習は、計画通りに進んでいますか。提示された学習課題について、自分なりにスケジュールを立てて取り組むことが大切です。

4、感染防止について、正しい情報と知識を得るように努めていますか。新型コロナウイルスに関する報道のない日はありませんが、ウイルスに関する噂やデマ、風評も流行しています。正しい情報を見きわめて、冷静な判断と行動ができなければなりません。

 危機的状況は人間生活の調和とバランスを乱すものです。しかしそれを克服した人の生活には、身体的にも精神的にも、新しい調和とバランスが訪れます。それは人間的な成長ということができ、それによって身につけた知識は「教養」と呼ばれます。5月になっていちだんと成長したみなさんに会えることを、楽しみにしています。

令和2年4月

校長 瀬戸口 昌也

 

 

 

園芸ボランティアのみなさまに植えていただいた中庭の花がきれいに咲いています。
正面玄関前の桜が満開でした。(令和2年4月8日撮影)
国際バカロレア認定校となったことを発信するために横断幕を掲げました。